Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

考察

書きかけていたことがまとまらなくなって、消した。少し前に思ったことをつらつらと書いてみる。

去年のいつだったか、NHKの「SONGS」に徳永英明が出てて、昔子どもの頃に聴いて衝撃的だった「人形の家」をカバーしたと言っていた。なんとなく知っている歌だけど、きちんと聴いたことがなく、youtubeで聴いてみる。もちろん元歌の弘田三枝子で。


Hirota Mieko - Ningyo no ie 弘田三枝子 人形の家
抜群の歌唱力。すごい歌だあ。迫力がある。そして、歌詞は、まさにあのイプセンの名作「人形の家」がモチーフになっているのが分かる。「あたしは、人形でなく、人間よ」ノラは夫にそう言って家を出る、あの話。なんとお洒落な手法だろう。そのために歌に広がりが出て、アカデミックな香りさえ漂うところが、普通の恋愛の歌とは違う気がする。

この歌がどのくらい世で流行ったかはさすがに知らないけど、徳永英明が興奮して語っていたから、たぶん、将来作詞家で活躍する松本隆なんかにもかなりのインパクトを与えたんだと思う。で、作ってみたかったんだろうな、ああいう歌。で、できたのが、オー・ヘンリーを題材に「最後の一葉」(太田裕美)。・・・以上、全くの私の想像なので真相は全然違うかも知れません。悪しからず。

その他の曲でも、どことなく彼の歌には文学を感じる。そこが魅力のひとつなんだと思う。

そして、「人形の家」といえば、キリンジの「Drifter」にも出てくるけど、「Drifter」の歌で重要なのは何と言っても「ムーン・リヴァー」。タイトルのDrifterだってこれの歌詞からだということは明白。なので、「ムーン・リヴァー」から考察しないと、この歌は語れないのだけど、あまりに深すぎて、語り始めると収拾がつかなくなってしまいそう。なので、またいつかにしよう。(^_^;)

今夜は初期のサザン聴いたら、明るめの歌ばかりなのに、なぜか淋しくなって、ふと浮かんだジャズ聴いて、しんみりして、そのあと、キリンジのアルバム「DODECAGON」を聴いていた。「影の唄」とかハイクに載せようと思ったけど、youtubeになくて断念。

2月が終わるというのに、仕事が進んでいないし、急遽来週末は西の方へ行かなければならなくなった。