Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

美容室と綿菓子

失恋して髪を切るのは定番とされているけど、別に失恋じゃなくても、気持ちが凹むと、美容室に行きたくなる。ホントは顔や身体を変えたいけど、それは無理だから、せめて髪型でも、っていう単純な行動。美容室っていうネーミングにだまされて(?)、身も心も美しくなれる気がするのかも・・・

ま、とにかく行きたくなる。けっしてそれほどお気に入りの美容室でもないし、担当の男性の腕もそれほど信頼しているわけじゃないのだけど、何やかんやで、もう5年以上も同じ所に通っている。「今日はどうしますか?」「ボブやめて、トップを少し短くしようかなと」「え?伸ばすんじゃなかったんですか?」「ああ、そうだったわよね」「トップ切るって、ショートにするんですか?」「いえ、そんなに短くする気はなくて・・・」「じゃ、このままボブの方がいいんじゃないですか」「そうよね~」なんていう感じで、結局ちょっと切り揃えるだけで、ほとんど変わらない結果に。意志弱いし、変身する勇気もないんだった・・・(>_<)

でも、どこか顔に出てるんだろうな。「お仕事で、何かあったんですか?」「いえ、そういうわけじゃないのだけど・・・」「あまロスですか?」「ああ、それもあるかも~(笑)。今度の朝ドラも他のドラマも見たいと思わないし。何か気分転換になる楽しいことないかしらね?」「映画とかどうですか?」

勧められたのは、『そして父になる』と『謝罪の王様』。どちらも話題になっているから知ってるけど、前者は苦手科目。良い映画だと評判だし、実際観た人が「感動した」って言ってるけど、いわゆる親と子の関わりがテーマなのは無理。耐えられない。たぶん、自分の子育てに自信がないのと、後悔だらけ、だからだろう。子育てに限らず、映画や本って、内容が自分に身近なほど、遠ざけてしまう。じゃ、一生、ラブストーリーだけを見続けるのかって突っ込まれそうだけど(笑)、そういうわけじゃないけど、それでもいいかもしれない(爆)。

で、結局、クドカン脚本の『謝罪の王様』を観る。俳優陣が素晴らしいので、それだけでも満足。笑ってばかりのコメディなんだけど、その裏側は皮肉がいーっぱい。そこがクドカンらしい。途中に、「ごめんなさいのひと言がただ聞きたくて」って出てくるけど、これが全てじゃないのかな。思わず、chocolat - 恋するふたり - YouTubeを思い出していた。

♪ごめんねのタイミング のがすと大変 恋するふたりに 明日は来るかな

 

そういえば、美容師さん、「今さらですけど、ツイッターとかブログとかやるのもいいと思いますよ」なんて親身な提案もしてくれた。溶けてなくなる寸前の綿菓子が、少し膨らみかけたのは、彼のおかげ。ありがとう。