Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

A「今、流れているこの曲、なんだっけ?」

B「えーと、これは『風と共に去りぬ』のタラのテーマですね」

一同「そう、そう」

A「去りぬのぬは、否定のぬじゃ、ないんだぞ。知ってるか、西田(仮名)!」

西田「そんなの分かってますよー」(と言ったかどうかわからない)

Cotton 「『風立ちぬ』と一緒ですよねぇ」

A氏は、7つ上の上司。Bさんは4つ上の先輩女子。西田さんは入社2年目の若手男性社員。Cottonは新入社員。景気の良かったときだったから、課員で食事会の後、ホテルの上層階のバーで飲んで、その帰りのエレベーターの中だった。酔っぱらっているから、こんなくだらない会話が繰り広げられたのだけど、こんなくだらないのに憶えているのは、言ったとたん、「うわっ、余計なことを言ってしまった」ってそのとき思ったから(笑)。課長はもちろん、Bさん始め他にも先輩女子がいるなかで、生意気?なことを平気で言ってしまう新入女子社員。私はそういう子だった。

Cottonって、すぐに知ったかぶりで話すから~ って、常日頃から思われていたに違いない。けど、このとき、本当は「歌の『夏は来ぬ』も同じです」って追加しようとしたのを咄嗟に止めたのだから、もうすでに少し成長していたのだ。(^_^)v

『風立ちぬ』には、そんな小さな思い出がある。