Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

錯覚

ものすごい豪雨と雷だった。半端じゃなかった。ここ数年の間、ゲリラ豪雨に遭遇することはたびたびあったけど、ここまで凄いのは初めて。時間的にも長かったたし、その間雷が鳴りっぱなしだった。落雷、停電、電車が止まる...直接ではないにしろ、仕事にも影響が出て、てんやわんやの一日だった。疲れた。

こういうとき、きちんと考えなくてはいけないことをいい加減にしている感じがして、危ないと思う。止まって、見つめ直さないといけないと思う。

 

帰りの電車で、同年配の主婦たちの会話を耳にする。どうやら、「あまちゃん」の話のようだ。自然と耳がダンボになる。若き春子が影武者として歌を歌っていたことが不自然だと言っている。声が違えば、(おかしいと)気付くはずだとか何とか。

え?だって、そもそも若き春子の歌声はキョンキョンなのよ。でもまるで彼女(若き春子)が歌っているように思えるでしょう?錯覚とはそういうもの。彼女だと思ったら、彼女なの。って会話に参加したかったけど、ぐっと堪えた(笑)。

子どもの頃、映画「ウエスト・サイド・ストーリー」のマリアは、ナタリー・ウッドがそのまま歌を歌っていると思っていた。「マイ・フェア・レディ」のイライザは、オードリー・ヘプバーンがそのまま歌を歌っていると思っていた。ミュージカルだから会話から歌に繋がる、つまり歌い出しはヘプバーンが歌い、そのまま吹き替えに移るのだけど、全然違和感がなかった。だから、2人とも歌は吹き替え(どちらも同じマーニ・ニクソン)だと知ったときは、ちょっとショックだった。え?そうだったの?って感じ。

そうそう、その昔、ビールのCMで「SWEET MEMORIES」が流れたとき、最初は誰が歌っているのか秘密だった。私なんて、オリビア・ニュートン・ジョンが歌ってるのではないか、なんて思ったんだから、笑っちゃうでしょ?高校生だったかな、音楽好きだったけど、そんな適当な耳でした。