Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

X : X-ray

いつだったか、某高校の脇を通ったら、何かの大会の表彰式をしていた。あとで分かったことだが、ドッジボール大会だった。この高校は昔からスポーツが盛んで、しょっちゅう色んな大会をしているのだ。

で、表彰式。「優勝は・・・」先生の声が響く。「イー組です!」

どよめきと歓声が起こる。ん?その前に何となく一瞬白けた様子。というのも、「イー組」というのが、Eなのか、Dなのか、はたまたBなのか、いやCなのか、もしかしたらA(エイー)?なのか、分からなかったからだ。(F組でないことは判明してたらしい・笑)先生の声はマイクを通してだったし、強調して叫んでいたから、余計分かりにくかったらしい。

こういうことはよくあることで、日本人の発音が悪いからなのかどうかは不明だけど、日常生活ならともかく、仕事においてだと厄介なことになる。実は、結婚前、ホントに短い間だけど、貿易実務にかかわる仕事をしていたので、それに関してはうるさいのである(笑)。その頃の先方とのやりとりの主流はまだまだ電話。電話で受注し、その場ですぐに正確な書類(英文)作りをしなければならず、そのために、固有名詞を始めとして、分かりにくい綴りの場合には、スペルアウトという文字読みを必ずしていた。

たとえば、ECDだったら、イングランドE,チャイナC,デンマークDと言うのだけど、どうやらこれって、航空業界、通信業界など業界によってそれぞれ使う単語がかなり違うようだ。もちろん、正しく伝われば、どんな文字の頭でもいいのだから、貿易関係でも、会社によって、はたまた人によって、多少の違いがあった。私はといえば、素直に隣の上司の真似をしていただけだが、貿易関係は前出の通り、国名や都市名を使うことが圧倒的に多い。それでも、クイーンQとかヴィクトリーVとかゼブラZ など国名、都市名が使えないこともあり、そのもうひとつの代表が、 Xのエックスレイ(X-ray)だった。調べてみると、これを使うのが常識のようだ。でも私の上司は、Xは、クリスマスXと言っていた。だから疑いもなく、そう言っていたけど、果たして先方はどう思っていたのだろう。(頭文字ではないから)違和感があったのかもしれない。クスって笑っていたかもしれない。

それでも、今思うと、クリスマスエックスの方が何となく可愛いし、冷たく潤いのない実務に色を添えるようで、大正解だったのではないか。←何とオーバーな(笑)。でも、当時きっとその話を彼にしたら、喜んでくれたかもしれないな。・・・すれば良かった。バカにされるけど、くだらない、とは言わなかったはず。(^_^;)

と、実にくだらない話になってしまって、ごめんなさい。そういうわけで、日本のクラスはやっぱり1組、2組・・・が良いわけで、A組、B組・・・は止めましょうね。