Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

R : リフレッシュ

4年前はパート主婦だった。今から思うと、あんなに気楽な生活はなかったのではないか、と思うくらい時間的にも肉体的にも精神的にも余裕のある日々だった。勤務地は恵比寿だったので、その前後の時間に駅ビルのアトレを廻るのが好きだった。特にここの「有隣堂」は、本の並べ方や適度なPOPが上手に施されていて、店内の広さもちょうどよく、お気に入りの場所だった。

先日、たまたま恵比寿に用があり、寄ってみたら、「ああ、やっぱりここの書店が一番好きかも・・・」と再確認した上で、ついつい3冊も新刊を買ってしまった。一度に3冊というのは、最近の私ではかなり珍しいことだ。

その中の一冊が川上弘美さんの短編集で、これがとても面白い。仕事帰りの電車内でも、すっと心に入って、疲れをとってくれる気がする。

 三木さんは、自分の勤めているブランドの服がものすごく好きなのだという。

 「でも、あそこの服をふだんに着るのは、しあわせな女になってからって決めているんです」

こういうの分かる、分かる。私もよく決めごとをする(笑)。

 三木さんの言う「しあわせな女」の定義は、ちょっと不思議なものだった。お金は、あるにこし たことはないけれど、あんまりなくてもいい。恋愛も、まあ適当にあればいい。健康はけっこう大事。友達は、いてもいなくても大丈夫。なにより一番大切なのは、「揺るがないこと」なのだそうだ。

なるほど、なるほど。揺るがないこととは、とにかく動揺しないっていうこと。実は彼女はやたらと動揺しやすい性質なのだそう。だから・・・

ここまでダラダラと書いてしまったけど、ようするにこの私も彼女と同じで、ほんの些細なことにも動揺するタチなのであって、この一ヶ月くらい、仕事でもプライベートのことでも、どうしよう、どうしようと、悩みっぱなしだった。

今の仕事も4年目。このあたりで、モットーを「揺るがないこと」にしてみたら?

とはいうものの、すぐに自信をもてるわけでなく、やっぱり不安は多々あるし、予想できないハプニングが毎日起こる。

それでも、それでも、心に「揺るがない」と決めていたら、ほんの少しは落ち着いていられそうな気がする。今日から7月。止まっていたブログも再開したことだし(笑)、過去のことなど振り返らずに、新たな気持ちで頑張ろう、と今、思っている。