Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

M : 無常2

あー、前回の記事「無常」の続き(というより本編)を書こうと思い、1週間経ってしまった。なぜこれを書こうとしたかというと、朝日新聞夕刊の「小池龍之介の心を保つお稽古」というお寺の住職さんのコラムを最近、興味深く読んでいるから。そもそもは、このコラムの上に載っている「かぞくの肖像」という有名人のペット(猫や犬)の写真がかわいくて、それに惹かれて、ついでに読んだのがきっかけだけど(笑)。

お坊さんのお言葉なんていうと、どのように人生を享受したらよいか等の教え、というイメージだけど、どうもそういう教え的なことを言っていない。ただ、気付いていない人間の心の有り様を説明してくれて、結局は自分の心も(世の万物がそうであるように)無常なのだから、固執せず、焦らず、落ち着いてゆっくり行きましょう、と言ってる感じがする。

で、この住職さん、どんな人なのか検索してみたら、78年生まれという若さなのに、奇行癖、複数の女性との同時交際、妻や母親への暴力、恋人の自殺未遂という、まるで誰かみたいな(笑)凄い経歴の持ち主で、自身で、お経を唱えず、葬儀・法要にかかわらない異色の僧侶とコメントしている、変わったお坊さんなのだ。私としては、こういう(いろんなことを経験している)人の教えは、説得力があって、ぞっこんなのである(笑)。

いつだったかは、「自分にはこんな失敗があったが、今はそれを自覚している分だけ、良いでしょ!」と開き直ってしまうような人のことが書かれてあった。過去を過剰に否定して、今の自分は常に正しいと決めつけてしまう・・・うーん、私の母がまさにそれだ。考えはまた変わるのだから、絶対化しないで、色々な物事を、あくまで選択肢の一つとして考えられたら、もっと楽に生きられると思う。でも、あそこまで年とって固まってしまったら、もうダメだろうなあ・・・ふぅ。

って、そう決めつけている私も冷静さを失っている?(>_<)

なるほど、心を保つお稽古は、一生ずーっと続くのね。