Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

ハイクで、お店の人がやたらと「失礼しました」と言うことに触れられてた人がいた。確かに私も気になっていた。レジで、「ポイントカード、お持ちですが?」「いいえ、持ってません」「(余計なこと聞いてしまい)失礼しました」のやりとりは繰り返され、これが嫌で、カードを作ってしまったお店もある。

もっとも、こういうことをどの店でも言うように指導されているということは、聞かれて怒る客がいるということで、お店としてはそれの予防策なのだろう。店と客はいつだって心理作戦の攻防だ。昔、母が洗濯機か掃除機を買うとき、「あまりにお店の人が勧める品は、(それを売ればお店が得をするっていうことで)買いたくなくなる」って言っていた。なんて、ひねくれた考えなんだろうって子供のころは思っていたけど、今、主婦となって自分のお金で買い物をする立場になると、その心境がよく分かる。

そういえば、思い出したこと。・・・お化粧を始めたばかりのころ、デパートにある某メーカーの化粧品売り場にアイメイク用品を買いに行った。カウンターのキレイなお姉さんに新色のアイシャドウを付けてもらい、満足し、次に「アイライナーは?」と聞いたら、「お客様の目は、アイラインは要りません」ときっぱり言われてしまった。「え?」とちょっと驚いた。買うつもりで尋ねたのに、断られたからだ。でも、次の瞬間、うれしかったのはご想像の通り。

お化粧初心者にいろいろメイク用品を売るのは簡単だと思う。売れば、その分、売り上げが上がる。客も買うつもりでいる。それなのに、あえて売らなかった販売員。そこで生まれたのは、彼女への信頼感だ。私はすっかり、彼女のファンになり、それからずっと、そこのカウンターへ通い、彼女に肌や髪の相談をしながら、そのメーカーの化粧品ばかりを買っていた。

で、その影響で、いまだにアイラインをひいた経験がなく、マスカラさっと塗るだけなんだけど、実は、試してみたい気になっている(笑)。でも、難しそう・・・え?娘(高校生)に教わりなさいって?あはははは・・・