Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

nickname

高校生次男の話。クラス替えがあり、月並みに自己紹介があったそうな。そのとき、隣の席の男子が

「ぼくは生まれてこのかた『ワダ君』としか呼ばれたことがありません。あだ名とかニックネームに憧れています。だれかつけてください」。

教室中爆笑。「ワダ君はワダ君だから、ワダ君しかないよ」と、去年も同じクラスだったN君。

さらに爆笑。どうやら、じみーな?性格らしい。ちなみに名前は「ユウキ」といって、大勢いる名前だから、幼稚園でも「ワダ君」だったとか。だから、生まれてこのかた、なのだ。声に出してみると分かるけど、呼びやすい名字ってこともあるのだろう。4文字だと省略して「タカ」とか「クロ」とか呼ぶけど、2文字だからそのままでOK。でも、彼が憧れているように、ニックネームって自分で付けられるものじゃないから、意外にその人の人生において貴重なのかもしれない。

ところで、私の中学時代の友人には、’じゅんころもっち’ちゃんがいた。もちろん、ニックネーム。こんな長いのは例外中の例外よね。バスケの5人仲間のひとりだった。ご察知のとおり、ホントの名は、じゅんこ。それが何かの拍子に’あんころもち’とドッキングして、さらに進化して、’じゅんころもっち’になった。この長いニックネームで私たちはどんなときも呼んでいた。バスケの試合中も。まるで早口言葉を言うように「じゅんころもっち、ナイシュッ!」とか、相手にフェイントかけるために「じゅんころもっち、こっちー」とか(笑)。

 

さて、ここで問題です。5人の中には、もうひとり、ユニークなニックネームがありました。彼女はとても目が大きくて、どちらかというと普通より飛び出ているお目々でした。あるとき、理科の時間で微生物について学習中、教科書に載っているプランクトンの写真を見て、「うわっ、これ、Y子みたい!」と誰かが言ったのがきっかけで、彼女のニックネームになりました。今から思うと大変失礼だと思うのだけど、本人もそれでサインなんかしてたから、意外に気に入っていたのかも(笑)。さあ、何だか、分かりますか?           あ、私じゃありませんよ~