F : 不覚

高校生娘が私の貯蔵 大和和紀「あさきゆめみし」を友達に貸したいというので、押し入れから出す。大事なセット漫画本なので、特別扱いしているのだ。実は私は、源氏物語を誰の訳でも通読したことがなくて、これで全てを理解している（つもり）。(^_^;)

久しぶりに出したら、ついつい読み出してしまい、結局全巻読んでしまった。そして、不覚にも泣いた。泣きっぱなしの巻さえあった。若い頃は現実味がなくて、全然理解できない世界だと思っていたけど、この年齢で読むと普遍性を感じる。漫画とはいえ、人間の渇望というのかな、満たされぬ思いがよく表れて、感動する。

しっかし、女の人生が男からの愛の多いか少ないかで決まるような、あのような世界で、不安に襲われ、嫉妬に苦しんで生きるのは辛いだろうなあ、ってマジで思ってしまった。不覚にもマジで（笑）。