Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

小学生の私

ハイクに「はてなハイカーたちの小さい頃の話が聞きたいな」というキーワードがあったので、こっちに。

家は自営業だったので、母は忙しかった。それでも洋裁が好きだった母は、姉や私にワンピースやブラウスをよく作ってくれた。母の実家は裕福な家だった訳じゃないから、そういうところで育った母の、節約と趣味を兼ねた、生活の息抜きだったのだと思う。

生地を買うときはよく付き添った。商店街の洋裁店の店頭の大きな台の上に、小さな束に丸められて売られている端切れを買うのだった。端切れというのは、反物を裁断していって最後に中途半端に残った、売るに売れない処分布だった。だから、特別に安かった。でも小学生の子どものサイズの服を作るには十分な大きさで、その山から、母のセンスで布選びをするのだった。端切れといえども、大人の服を裁断した残りだから、実は、その時期最新の人気の柄ばかりで、母はその良さを知っていたのだと思う。

そういう生地で作ってくれた服はどれも、お洒落だった。たぶん、他の女の子と違っていたと思う。お母さんの手作りの服を着てる子は私の他にもたくさんいたけど、ほとんどの子が、ピンクや水色地の小花柄とか、細いストライプのような、子どもらしい可愛い服を着ていた。その中で、私は、たとえば、白地に緑色の大胆な花柄とか、紺地に白のボーダーとか、ようするに大人柄を着ていた。しかも、前者のワンピースには黒の細いリボンでウエストマークするなんていう、個性的なお洒落だった。リボンを後ろで結んだり、斜め前の位置で結んだりしていて、楽しんでいたけど、そうやって、いつのまにか、お洒落を学習していたのだと思う。

そんなワンピースだけど、形はシンプルで、生地は木綿。だから、それ着て、普通に缶蹴りしたり、ドッジボールしていた(笑)。小学生だもの~。

で、どんな素敵な色の組み合わせで全身をまとめても、とどめは、赤のランドセル!(爆)

これって、センス良かったのだか、悪かったのだか、すごく疑問。そのころの自分を、端から見てみたい気持ちですね~。