Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

11日

日曜日の朝。うっかりして途中からだったのだけど、FM東京の「メロディアス・ライブラリー」を聴く。今回は三浦哲郎さんの「ユタとふしぎな仲間たち」だった。3月11日を忘れないために、東北が舞台のこの作品を選んだのかもしれない。

「ユタ」は本で読んだことはないのだけど、劇団四季のミュージカルで有名だし、何より、長男の高校の文化祭で定番中の定番なので、何度も観ている。高校生たちの熱演に毎回涙するけど、これは、作品そのものが涙、涙、涙でできていて、もうしょうがない・・・昨日の放送で知ったことだけど、作者の三浦さんはあの座敷童と同じ運命をたどっていたかもしれないらしい。だからあれだけ、座敷童の心情がこちらに伝わってくるのだろう。小川洋子さんの解説にあったけど、主人公のユタは成長していくのが想像できるから、(読んでいて)放って置いても大丈夫だけど、座敷童の方は気になって気になってしかたなくなる。

高校生の舞台では、お父さまやおじいさまも観にいらしていて、そっと涙を拭いている姿をよく目にする。それを見て、また泣いてしまう私。自分の子はこれには出ていないのに(笑)。

ところで、先日ハイクで遊んでいたら、こんなの見つけた。ビートルズを載せるつもりだったんだけど、ポールのこっちの方がいいなって思って。観客の興奮度が凄いの。で、後半出てくる、おじさまの涙が何とも言えません・・・青春、思い出したんだろうな。

Paul McCartney All My Loving

 

・・・3月11日を「○○の日」と一言で呼ぶ言葉は見つからない。私の中では、いろいろな意味で人間が謙虚にならなければいけないことを思いだす日。何が起こるかわからぬ人生の中で自他の命を大切にして生きているかを省みる日…という位置づけだけど。