Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

忘れ物その2

朝のゴミ出しのとき、同じマンションに住む小学生Aちゃんに逢った。なにやら、やたらと焦っている。聞くと忘れ物をして取りに来たのだと言う。それほど遅い時間ではないし、学校もすぐそばなので「焦らなくても大丈夫よ」って言ってあげる。

でもそんなこと聞こえないのだろう。ものすごいダッシュで駆けていった。あぶないなあ。幸い道を渡ったりするところはないけど...。だから、忘れ物を取りに帰ってはいけないっていう決まりがあるのだろうな、昔から。

小4のときの夏休み中の登校日だった。そのころ、忙しい母の代わりに祖母がいろいろ面倒を見ていてくれて「上履きは水泳セットの中に入れたから」という言葉を信じて自分で確かめなかったのがいけなかった。学校に着き、下駄箱の前で水泳セットの中味を調べても上履きが見つからない。「ない、ない...」どうしよう。家は近くだから取りに帰ろうとしたら、そばにいた同級生男子数人に「いけないんだよ~」って注意された。ますますどうしたらいいか分からなくなり、途方に暮れたら、

「ばかだあ!上履きなかったら中に入れないだろ。さっさと取りに行けよ!」と大声で指示された。学級委員をしてるMくんだった。助かった。Mくんの言うことには他の男子も逆らえない。大急ぎで家に取りに戻って、無事に学校に登校できた。

実は多少神経質すぎた小、中学生の頃なので、忘れ物をした記憶はこれしかない。だからこそ、このときの焦った気持ちをよく憶えている。走っている車なんて目に入らなかった。あとで分かったことだけど、祖母は水泳のときのゴム草履を上履きと勘違いしたらしい。

 

そういえば、二男が小1の頃ランドセルを忘れて私が届けたという話を以前書いた。集団登校中にどうして誰も気付かなかったんだろ、って思ったけど、よくよく考えたら気付かなくて良かった。もし気付いていたらどうしただろう?って想像するとちょっと怖い。そのころ家と学校はかなり離れていたし...。もしかしたら、二男は実は途中で気付いていたのかも。でも誰(上級生)にも言い出せなくて学校に着いてしまったのかも。それならそれで良かったけど、そんなことはないな、間抜けだもの(笑)。

 

そういうわけで、忘れ物を取りに帰ってはいけないことを、きちんとした理由とともに生徒、保護者に伝えるべきですね、学校は。