Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

日曜日

日曜日。午前中はいつもの通り掃除に洗濯。FM東京の「メロディアス・ライブラリー」は、島崎藤村詩集だった。懐かしい「初恋」とか「小諸なる古城のほとり」を耳にする。

お昼は長男ママ友と会う。ママ友といっても実は中学の同級生。数年前に偶然に中学生息子、娘の母として再会した。中学時代は明らかに私の方が読書家で勉強熱心だったのに、大人になったら、彼女は中学校の国語教員として長いこと活躍し、私は長いこと遊んでばかりの専業主婦だった。でも、再会をきっかけに、(子どもたちは高校がバラバラになってしまったけど)母たちは文学を純粋に語りあえる貴重なママ友として今でも時々ランチしたり映画を観たりしている。

彼女から文藝春秋3月特別号を借りる。芥川賞受賞作品、黒田夏子さんの『abさんご』が載っている。横書きで、ひらがなばかりという手法。読むのは大変そうだけど、借りた手前、必死に読んで彼女に感想を伝えないと・・・。でも、本当に時間がかかりそう。(そこが作者の狙いらしい。)

帰りに「カルディ」によって、いつものコーヒー豆を買う。豆を挽いてもらうとき、いつも「ペーパードリップですか?」って聞かれるのだけど、ここで「いいえ、ネルフィルターです」っていつか言いたい・・・。ネルで煎れたコーヒーは全然違うって、学生時代、喫茶店でバイトしてた男子が言っていた。ネルフィルターでコーヒーを煎れるなんて、時間的にも心にも余裕がないとできない気がする。そんな日が来るのかな・・・

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近くにブックオフがあるので、久しぶりに寄ってみたら、なんと読みたかった川上未映子が105円で売っていて、ラッキー!「ヘブン」も迷ったけど、とりあえず芥川賞受賞作の「乳と卵」、それにエッセーを買う。読書が楽しみになってきた。そういえば、先日長男が「村上春樹を読んでみようと思うけど」って言いだし、夫から「ノルウェイの森」を借りていた。村上春樹の世界に入るのはまだ無理なのではって思っていたけど、意外にも「面白い」と言っている。へぇ・・・大人になったんだねぇ。それにしても、あのセックスシーンをどんな顔して読むのかと思うと、母は耐えられないのだけど・・・(笑)。

日曜の夜になると、ふつうの毎日…生活を送るということが、私には寂しくて寂しくてしょうがなくなる。でも、同じように感じてる人がいるかもしれないということは、心の支えになり、なんとかお互い明日からもがんばろうって気になる。・・・音楽を共有して、それを感じたい。