Cotton Candy

夢の続きは、ひとつかみの綿菓子

不幸中の幸い

朝、職場にて。ふと手にしたハサミ(普通の紙を切る文具)の刃がやけにベタベタしていて切れ味が悪い。粘着テープとかを普通に切ってるものね、仕方ない。でも、これじゃ役に立たないから、なんとか綺麗にしたい。

どうすればいいのか分からないまま、あの例のドイツ生まれの掃除消しゴムで、ゴシゴシし始めた。でも、かなり頑固なくっつきで、なかなか取れない。思わず力を入れた。と、そのとたん手が滑り、右手人差し指の指先をさっくり。刃が垂直に入ったものだから、見事に出血して血が床に垂れた。

その痛かったこと。でも、痛みより何より血を止めなくちゃ、ということで、誰もがする圧迫止血法を試みる。切ったとき、まず近いところにあったのがティッシュだったので、それを出血箇所に当てた。そうそう、たとえば鼻血!っていうとき、すぐティッシュでしょ?その感じね(笑)。で、そのまま左手で思い切り圧迫をした。えー、でも止まらないよ。全然ダメ。あとで知ったことだけど、30分ぐらい圧迫しないといけないらしい。しかもその間、圧迫を緩めてはいけないだとか。そんなの1人じゃ無理でしょ。

たぶん、一分くらいだったと思う。痛いのと血が止まらないので諦めてしまったら、今度はティッシュが傷口に張り付いてしまった。そりゃそうよね、血はすぐに固まるもん。で、剥がそうとしたら、ますます切り口が裂けて大きくなりそうで、きゃあああ。これは大変。今度は洗面所に行って、洗い流す。そうだ、そうだ、まず水を流すのが良かったのでは?いや、いや、それは火傷の応急処置でしょ(爆)。

まあ、とにかくティッシュは取れた。でも何しろ痛い。血は全然止まらない。こうなったら、あまり良くないとは聞いていたけど、縛るしかないと判断し、手元にある輪ゴムで第一関節あたりをぐるぐる巻きにした。実のところ、台所仕事をしていて、包丁で切ったことは過去に幾度かあって、そのたびにこの方法で止血していたのだけど、この方法って組織にダメージを与えるから良くないって、夫が熱弁してたのだ。それは理解できるけど、そう話す夫は、そういう目に遭ったことないから、暢気にそんなことを言っているのであって、とにかくすぐ止めたい場合は、やっぱりこれでしょ。確かに縛った先は、血が通わなくなり真っ白になって不気味だけど、指先だし、短時間なんだから大丈夫。血さえ止まれば、すぐにバンドエイド貼ることもできて仕事ができる。

それにしても、出血ってこんなに痛かったっけ。しばらくの間、ズキズキ、ズキズキしていて何もできない。小さな子が転んで怪我するのはこんなに痛いのか、いや、擦り傷とは違うでしょ...なんてことを思っていたら、とたんに忙しくなって、痛みは忘れてしまって仕事をしてた。途中一度だけバンドエイドを取り替えたけど、いつのまにか夜になっていて、痛みも消えていた。

今、見たら傷口は完全にふさがっていた。爪の横7ミリくらいかな。への字になっているところがいかにも刃が食い込んで入ったって感じがする。放っておくとまた開いてしまいそうだから、しばらくはまだバンドエイドを貼っておこう。

右手人差し指だったけど、指先だったので、特に仕事に支障はなかった。書くことに関しても大丈夫だった。

ただ一つ、スマホのタッチがそれでは出来ず、中指を使って操作していた。で、やっぱりミスってしまい、とある人に迷惑?をかけた。とある人は親しい人でよかった。